便秘を解消するはずが逆効果?食物繊維の真実。
◇食物繊維で期待できる効果
・腸内環境の改善
・血糖値の上昇を抑える
・血中コレステロール値を下げる
◇食物繊維の種類
・水溶性食物繊維
・脂溶性食物繊維
まとめ
みなさんは便秘で悩んだことはありますか?
私は今まで多くの方の
ダイエット相談を受けてきましたが、
かなり多くの人が
便秘で悩まされた経験があると答えました。
では、もう一つ質問です。
便秘になったらどうやって改善しますか?
改善方法には様々な手段がありますが、
最も代表的なのが
「食物繊維をしっかりと摂取する」
という答えです。
ちなみに、
食物繊維とは
ヒトの消化酵素で分解されない食物中の総体で、
小腸で消化されないまま大腸に到達する成分のことです。
ただ、
摂取しすぎるとかえって
便通が乱れる可能性がある成分なので
注意も必要です。
今回は便秘を防ぐために
食物繊維について紹介していきます。
◇食物繊維で期待できる効果
食物繊維は様々な健康効果が期待できます。
その代表的な効果を紹介します。
・腸内環境の改善
食物繊維には腸内の環境を整える効果があります。
冒頭に便秘を改善するには
食物繊維をしっかり摂ると
紹介しましたが、
便秘が改善されると
腸内に溜まっていた悪玉菌が排出されるため、
腸内環境が整います。
また、
食物繊維は善玉菌の餌となるため、
善玉菌が増え活発に活動しはじめます。
そうなると、悪玉菌が減り
大腸癌や動脈硬化などのリスクも低下し、
健康を維持してくれます。
・血糖値の上昇を抑える
食物繊維(水溶性食物繊維)は
小腸での糖質の吸収を遅らせてくれるため、血糖値の上昇を緩やかにしてくれます。
血糖値が急上昇しないということは、
インスリンの分泌量も整うため
糖尿病のリスクも低下していきます。
・血中コレステロール値を下げる
食物繊維繊維は
先ほどお伝えしたように
便と一緒に悪玉菌を体外へ排出するはたらきをするため、
コレステロール値を下げてくれます。
これは主に水溶性食物繊維の働きで、
水溶性食物繊維は体内に入ると
粘着性を持ったゼリー状になって移動するため、
移動の過程で体内を掃除してくれるのです。
◇食物繊維の種類
食物繊維の効果の説明で
水溶性食物繊維というワードが
出てきたのは覚えていますか?
食物繊維は大きく分けて
水溶性食物繊維
脂溶性食物繊維
の2種類に分かれます。
今回はこれら2種類の食物繊維について
紹介していきます。
・水溶性食物繊維
水溶性食物繊維は
ワカメやめかぶなどの海藻類や
キウイやオレンジなどの果物類
に含まれる食物繊維で、
水に溶けると体内で
ドロドロのジェル状に変化します。
作用としては、
小腸や大腸内に張り付いて
糖質やコレステロールなどの栄養素の
吸収をゆっくりしたり、
体外に排出したりします。
こういった効果が
高血圧や糖尿病、脂質異常症の予防に繋がります。
ただ、
過剰摂取してしまうと
便に水分を含みすぎてしまい
かえって下痢になってしまう可能性があるので
注意しましょう。
・脂溶性食物繊維
脂溶性食物繊維は
オートミールや玄米などの穀物類や
大豆や小豆などの豆類
に含まれる食物繊維で、
水溶性とは違い、水に溶けない食物繊維です。
作用としては、
水分を吸収して便の嵩を増やし、
大腸を内部から圧迫します。
圧迫することで腸の動きが活発になり、
排便が促されれるのです。
また、
腸内の毒素など様々な物質を吸収して、
便と共に体外へ排出する作用もあります。
ただ、
過剰に摂取してしまうと嵩を増し過ぎてしまい
かえって便が腸内で詰まり、
便秘になる可能性があるので
注意しましょう。
まとめ
このように、
食物繊維のような
身体に良いとされている栄養素でも
過剰摂取してしまうと
下痢や便秘の原因になったりします。
他の栄養素も同じで、
摂取する量には限度があるので
できる限り超えないように気をつけていきましょう。
この内容がみなさまの役に立つことを願っています。